クリーンベンチはどういう装置か


・クリーンベンチは作業エリア内のサンプルや食品などに空気中のゴミ・微生物などが混入・侵入するのを

 防ぐために作られた機械です。ファンから取り込まれた空気がHEPAフィルタを通り、作業エリア

 クリーンな空間を作りだすことができます。

・一般的に作業エリアは作業をしている室内よりも高い陽圧状態に保たれており、開口部・外部からの

 汚染物質が侵入しにくい環境が作られています。 また垂直型と水平型の2つがあり、それぞれ空気の流れ

 が異なる種類がありますが、どちらも開口部の方向に流れるようになっており、安定した作業環境を

 実現できるようになっています。

クリーンベンチの構成・仕組み


・クリーンベンチの主な構成要素はファン・HEPAフィルタ本体を囲うフレーム ・作業台、前面のサッシ

 で構成されています。

・ファンは取り込む空気を一方方向に送る役割を、HEPAフィルタは取り込んだ空気の中にある微生物や

 埃などを捕集し、作業台内部にクリーンな空気を送る役割をしています。

 作業台の壁面や内部は、殺菌・薬品の付着などによる劣化、ガスバーナーの放熱にも耐えれる材質

 (主にステンレス)のものが使われ、長期間の使用にも清浄度を保てる作りになっています。

 本体と接合部の間には隙間が生まれないよう、フィルタカバー部分と本体が固定され、一体化している

 ものもあります。

・そもそもクリーンベンチは1960年頃の集積回路を製造する工場で、工場内の粉塵が原因で低下する

 生産効率を改善するために、換気フードを用いて内部の環境を陽圧に保ち、埃や塵の混入を防ぐ構造が

 生まれたのがはじまりです。その後、生産効率を上げるために改良を重ねた結果現在のクリーンベンチ

 の形と構造へと変わっていき、またクリーンルームという考え方のひな型にもなりました。

どのような用途のものがあるのか


・クリーンベンチは異物の混入や浮遊微生物などの侵入を防ぐことが目的とされています作業者の用途

 や作業環境によって扱う機種が変わってくるため大小様々な種類があり、コンパクトなサイズ卓上型幅

 約600mm のものから、床置き型の幅約1300㎜以上のタイプまでと幅広くあります。

構造のメリット/デメリット


・一般的に垂直気流型と水平気流型クリーンベンチは陽圧構造で、内部の作業環境の気圧が高く作られて

 おり、HEPAフィルタを通った空気が作業者側に向けて吹き付けるように流れていきます
・クリーンベンチはあくまでも作業台内部で扱う試薬やサンプルにゴミなどの混入や汚染を防ぐ機械で

 あり、作業者の保護は想定されていない構造になっています

 そのため人体に影響のないサンプルや食品などはクリーンベンチでも十分に使用することができますが、

 人体に影響のあるような揮発性のガス類や薬剤、病原体などを含むものは扱うことはできず、そのような

 有害なものを扱う場合は安全キャビネットやドラフトチャンバーなど、作業者の安全が確保されている

 機器を使用することを推奨いたします。

メンテナンス

・クリーンベンチは内部を無菌状態に保つために、構造的に重要な要素が二つあります。

 それはHEPAフィルタと装置内部を流れる風量です。

 そのどちらが欠けても正しく機能しません。

・クリーンベンチを正しく機能させるために、定期的なメンテナンスが必要です。

 また、HEPAフィルタは使用状況や経年による劣化が発生するものなので、定期的に交換する必要が

 あります。

・メンテナンスの詳細についてはお気軽にお問い合わせください。


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