安全キャビネット
測定の重要性
バイオハザードを封じ込め、安全な作業環境を実現
安全キャビネットとは
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バイオハザード物質や感染性物質の使用時、作業者・環境・製品を保護する装置です
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クラスI、II、IIIに分類され、リスクレベルや目的によって選出されます
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内部空気を清浄に保つため、微細な粒子を除去するHEPAフィルターを装備しています
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キャビネット内は負圧で作業を行い、汚染した空気が外部に漏れないようにします
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病院、研究施設などで、感染症や有害な化学物質の取り扱いに広く使用されます
安全キャビネットは、危険物や有害物質を安全に保管するために設計されたキャビネットであり、様々な現場や企業において欠かせない存在です。その役割と重要性について詳しく解説します。
安全キャビネットの重要性
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Point 01
作業者の安全確保
安全キャビネットは、感染性物質や有害化学物質を取り扱う際に、作業者が有害なエアロゾルやガスに暴露されないように保護します。HEPAフィルターや負圧の仕組みにより、汚染された空気がキャビネット外に漏れることを防ぎます。これにより、実験室や作業環境全体の安全が向上します。特にバイオハザード物質を扱う場面では必須の装置です。
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Point 02
製品の保護
安全キャビネットは、作業環境内で取り扱うサンプルや製品を、外部の微粒子や汚染物質から守る役割も果たします。クリーンな環境を維持することで、研究や製品開発における精度や信頼性が向上します。特に製薬やバイオテクノロジー分野では、サンプルの純度を保つことが極めて重要です。
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Point 03
環境保護
有害物質が室内や外部環境に放出されないようにすることで、周囲の環境を汚染から守る役割も担います。HEPAフィルターを通じて、汚染された空気を安全に処理する仕組みがあるため、施設内外の環境保全に貢献します。これにより、研究施設全体や社会全体に対する環境リスクが軽減されます。
安全キャビネット クラスの違い
安全キャビネットは、取り扱う物質の危険度や用途に応じてクラス1、クラス2、クラス3の3種類に分かれています。各クラスの違いをわかりやすく解説します。
クラス1
- 作業者保護:作業者を守るための基本的な安全キャビネットです。
- 環境保護:作業中に発生する有害なエアロゾルが外に漏れないようにしています。
- 製品保護なし:サンプルや製品をクリーンに保つ機能はないため、主に作業者の安全確保が目的です。
- 使用例:化学実験での揮発性物質や有害ガスの取り扱いなど。
クラス2
- 作業者・製品・環境保護:作業者、製品、環境の3つを同時に保護します。
- HEPAフィルター搭載:内部の空気をろ過し、クリーンな環境を提供します。
- 主な用途:バイオハザードの取り扱いや無菌環境が必要な実験でよく使用されます。
- 使用例:細菌・ウイルス研究、細胞培養、製薬分野など。
クラス3
- 完全密閉型:密閉されたグローブボックス型のキャビネットで、最高レベルの安全を提供します。
- 高度な保護:作業者が直接触れない構造で、非常に危険な病原体や化学物質の取り扱いに使われます。
- 二重HEPAフィルター:空気の出入口に2段階のHEPAフィルターが搭載され、最高レベルの安全を確保します。
- 使用例:エボラウイルスなど、致命的なリスクを持つ病原体の研究
これら3つのクラスは、取り扱う物質の危険度や求められる安全レベルに応じて使い分けられます。
クラスが上がるにつれて、保護機能が強化されていきます。
安全キャビネットの測定方法
安全キャビネットの測定方法は、その性能や安全性を確認するために行われます。
代表的な測定項目を簡潔に説明します。
1. 滅菌 作業前にキャビネット内の細菌を滅菌します。 ●方法:二酸化塩素またはホルムアルデヒド燻蒸にてキャビネット内の細菌を滅菌します。
2. 風速測定
キャビネット内の気流が規定通りの風速か確認します。
●方法:風速計で複数ポイントの風速を測定し、平均風速を算出、気流バランスを確認します。
3. 気流の可視化テスト
気流が乱れていないかを視覚的に確認します。
●方法:気流可視化装置を使い、空気の流れを目視でチェックします。
4. HEPAフィルター漏れ検査
フィルターに漏れがないか確認します。
●方法:エアロゾルテストを行い、フィルターを通過した粒子を測定します。
5. 清浄度測定
キャビネット内の微粒子数を測定して清浄度を確認します。
●方法:パーティクルカウンターで作業領域の微粒子濃度を測定します。
6. 気密検査
キャビネット内の密閉度を確認します。
●方法:開口部を目張りし、コンプレッサーで加圧後、発泡漏れ検査を行います。
これらの測定で、安全キャビネットが正しく機能していることを確認します。
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